2017年に発売された、Apple Watch Series 3。Apple Watchシリーズでは初めて、GPS+Cellularモデルがラインアップされました。これにより、Apple Watch単独でeSIMによるモバイル通信が可能となりました。
今回は、そんな、Apple Watch Series 3のGPS+Cellularモデルにおいて、MVNOが利用できるのか徹底解説します!
Apple Watch Series 3でモバイル通信とは
※画像はイメージです。
Apple Watch Series 3のGPS+Cellularモデルでは、日本国内ではLTEによるモバイル通信が可能になりました。これにより、これまでは原則、iPhoneとApple Watchを一緒に携帯していないといけませんでしたが、Apple Watch単独での通信が可能となりました。
つまり、Apple Watch単独で通話をしたり、メッセージに返信をしたり、通知を受け取ったりすることができます。
これを実現したのが、eSIMと呼ばれる、内蔵型のSIMです。これまでのカード型のSIMとは異なり、端末の中にすでにSIMの機能を果たすものが内蔵されているため、SIMカードを収納するスペースを削減できるほか、SIMカードの出し入れをする必要がありません。
MVNOとはなにか
MVNOとは、「Mobile Virtual Network Operator」の略で、日本語にすると、「仮想移動体通信事業者」となります。
MVNO各社は、無線局(基地局)を自ら開設しておらず、運用もしていないのが特徴です。つまり、いわゆる3大携帯電話事業者(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク)から回線を借りることでサービスを提供しています。日本ではここ数年、様々な事業者がMVNOとして参入しており、契約数も拡大しています。各社は独自のサービスを付加することで様々な展開を見せています。
単独通信には3大キャリアとの契約必須!
Apple WatchはMVNOで契約できるのか?
では、今回のテーマ、「Apple WatchはMVNOで契約できるのか?」ですが、結論から言ってしまうと、MVNOでは契約することが「できません」。
国内では、いわゆる3大携帯電話事業者(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク)と契約をしないと、モバイル通信を行うことができません。そのために、ドコモでは「ワンナンバーサービス」、KDDIでは「ナンバーシェア」、ソフトバンクでは「Apple Watch モバイル通信サービス」というサービスを提供しています。ドコモは月額500円、ソフトバンクとKDDIは月額350円で利用することができます。
なぜMVNOでは契約することができないのか
では、なぜMVNOでは契約することができないのでしょうか。
ここで登場するのが、先ほど登場した、「eSIM」です。eSIMは内蔵型のSIMのため、カードの出し入れがありません。そのため、通常であればカードの出し入れにより行うデータの書き換え作業を、機器の外部から信号を送ることで行います。
MVNOはこの仕組み・システムを持ち合わせていないため、Apple Watch Series 3のGPS+CellularモデルはMVNOでの契約が不可能なのです。
まとめ
いかがでしたか?今回は、Apple Watch Series 3のGPS+Cellularモデルにおいて、MVNOが利用できるのかを見ていきました!
Apple Watch Series 3のGPS+Cellularモデルでは、「eSIM」が採用されたために結果として、MVNOが利用できません。GPS+Cellularモデルでモバイル通信を行うには、以下の何れかのサービスに加入する必要があります。(2018年4月11日現在)
ドコモ | ワンナンバーサービス | 月額500円 |
KDDI | ナンバーシェア | 月額350円 |
ソフトバンク | Apple Watch モバイル通信サービス | 月額350円 |
また、気をつけないといけないのが、iPhoneとApple Watchで同じ通信事業者に契約しないといけないということです。その点をお気をつけください。
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