テニスの試合中、
選手が小さな男の子、女の子に
タオルを要求している姿を
目撃したことがありますか?
テニスのグランドスラム
(全豪、全仏、全英、全米)
の試合を見ていたら選手の要求に
すぐさま答えていますよね。
テニス選手にタオルを渡したり、
ボールを渡したりする人は
BBG (ボール・ボーイ&ガール)と呼ばれています。
試合中に ボール・ボーイ&ガール が
選手にタオルを渡したりする場面を
見ていると、
「ボールボーイって雑用じゃんww」
「タオルとか選手が自分で取りにいけばいいじゃん。」
「選手って偉そうじゃね!?」
という意見があります。
誰が見ても選手が
ボール・ボーイ&ガールを怒鳴ったり
するような態度をとるのは
決してよくありません。
(そんなことが起こると、必ず客席から
ブーイングが起こります。)
選手が自分でボールやタオルを取りに
言っていたら試合を
円滑に進めることはできません。
プレーを始める
ペースが遅いと、
審判から
タイムバイオレーションという
ペナルティーが与えられるのです。
だから、
ボール・ボーイ&ガールの
存在が必要となってくるのです。
これは
他のスポーツにも言えるることで、
試合を円滑に進めるために
野球だとバッターが打ったバットを
拾ったりするバッドボーイ、
審判にボールを渡すボールボーイ。
サッカーだとボールがラインから出たら
ボールボーイが取りに行きますよね。
しかも、
テニスは試合中に
コーチやトレーナーが選手に接触をしたり、
指示を送ったりする行為は禁止なので、
(もし、そのような行動を取ったらコーチング
で選手に警告を取られます。)
ボール・ボーイ&ガールが選手の手助けをします。
そんなボール・ボーイ&ガールのお仕事は5つあります。
- タオルを選手に渡す
- 飲み物を選手に渡す
- ボールを取りに行く
- ボールを選手に渡す
- 雨が降った際にコートにカバーをかける
これだけ見ると、
「何だ、そんなの誰でもできるんじゃね?」
と思われるかもしれません。
でも、
ボールボーイ&ガールは体力がないと務まりません。
選手が落としたボールやネットに引っかかったボールは
全速力でダッシュして取りに行きます。
1回のラリーで2回は全力でダッシュしています。
(ボールを取りに行って、定位置まで戻るの2回)
1試合で何百回とラリーしているので、
ものすごい距離を走っているのです。
後、
すぐにボールが取りに行けるようにボールボーイ&ガールは
クラウチングスタートの姿勢で待機しているのです。
とても、中肉中背のおっさんでは務まりませんよね。
ボールボーイ&ガールの仕事を見ていると、
一連の流れを正確かつ綿密にこなしていて
まるでロボットのようですよね。
どうしても、
試合中、選手はコートを走り回って疲れていたりプレー間でも、
「なぜポイントを取られたのか?」
「次のプレーはどうするのか」
を考えたりしているので、
選手が不愛想にタオルを受け渡しするのは
仕方がありません。
でも試合が終われば
選手は ボール・ボーイ&ガールと
談笑したり、一緒にランニングしたり
するのは微笑ましいですよね。
(ジョコビッチがよくやってますよねw)
グランドスラムの優勝者は
スピーチで
ボール・ボーイ&ガールへのリスペクト
を必ず話しています。
そう、だから
選手は ボール・ボーイ&ガールを
雑用とか、パシリと思っていません。
グランドスラムの試合で活躍している
ボール・ボーイ&ガールは
狭き門を突破した先鋭です。
(特にウィンブルドン)
試験を受けて合格したものは
訓練を受けます。
テニスルールの理解は
もちろんのこと、
片手を上げて
ボールをワンバウンドさせて
配給したり、
ボールの転がし方などを
学びます。
センターコートの
何万人という大観衆を前にしても
「今、自分は何をすればよいのか?」
を常に考え、臨機応変に対応できないといけません。
選手は
ボール・ボーイ&ガールになる大変さや厳しい訓練を
受けていることを知っているからこそ
リスペクトしているのです。
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